ベライゾンアメリカの携帯通信大手3社の7~9月四半期の決算が発表されました。

ベライゾン・ワアレスが携帯電話の契約数で、153.5万件増加しました。

また、売上は前年同期比で7.3%増加し190億ドル(約1.5兆円)になりました。

これにはアップルが9月から発売した、LTE対応のiPhone5と他のiPhoneシリーズ

及びアンドロイドのスマートフォンの販売が底辺好調だった為です。

また、ベライゾン・ワイヤレスは夏からARPUの増加を目ざして、

家族向けに一つの契約で複数の端末が使える、

Share Everythingという料金プランを始めました。これも好調の原因と思われます。

 

これに対して、2位のAT&Tモビリティは、携帯電話の純増では、

15.1万件とベライゾンワイアレスの10分の1にとどまりました。

AT&Tモビリティは、iPhone5の販売は順調でいたが、

大半が既存のユーザーの機種変更だったため、純増数の増加には貢献しませんでした。

 

スプリント一方、10月15日のソフトバンクによる買収発表で注目されるスプリントは、45.5万件純減しました。

スプリントは2013年にサービスを終了するネクステルのiDENのユーザーを、

スプリントに切り替えようとしていますが、

これが他社の草刈り場になっています。

スプリントの売上は87.6億ドル(約7000億円)と前年比で5%増えましたが、収支では7.7億ドル(約560億円)の赤字に成り、前年の赤字3項ドル(約240億円)から赤字が拡大しています。

スプリントは10月15日のソフトバンクによる買収発表でも、今が経営上一番苦しい時で、これから改善すると言っていました。

ソフトバンクによる資金的なテコ入れで、ネットワークの改善も進むのでしょうが、

現状ではLTEのカバー率を見ても、

ベライゾンワイアレスが2.5億人、At&Tモビリティが1.3億人に対して、スプリントは7月にサービスを始めたばかりです。

これからはアメリカでもLTE対応の端末が増えてくると思いますが、

LTEのカバーが他社に比べはるかに劣っているスプリントが巻き返すのは大変そうですね。