10月31日に、金沢市のアパホテルに設置されていた、
シンドラー社製のエレベーターに、
清掃員の前田外志子さん(63)がはさまれ、
死亡した事故を受けて、
石川県警の捜査本部が5日朝、
東京都江東区のシンドラーエレベーター社の本社を業務上過失致死容疑で家宅捜索した。
シンドラーエレベーター社は本社がスイスのシンドラーホールディングスの傘下の会社。
日本のエレベーター製造会社、日本エレベーター株式会社がシンドラーホールディングスの傘下に入ったもの。
日本のエレベータ業界は、日立、三菱、東芝の寡占状態だが、シンドラー社のエレベーターは、
低価格を武器に、団地などに設置された。
事故を起こしたエレベーターは、2006年に港区の区営の団地に設置されていた、
シンドラー社製のエレベーターと同じブレーキ構造のものとの事。
2006年の事故では、シンドラー社は事故は保守のミスか利用者の不適切な利用が事故の原因と説明していた。
2006年の事故を受け、2009年9月からの新設に限りブレーキの二重化が義務付けられた。
平成18年の国土交通省の発表データ―では、6096台のシンドラー社製のエレベーターが設置されているとの事。
この6000台のエレベーターの内何台がブレーキの二重化がされないで動いているのか疑問。
少なとも、今回の金沢の事故を起こしたエレベーターは2006年の東京港区の事故と同じブレーキ構造だったという事は、
未だかなり同じ構造のものが有ると思われる。
今回の家宅捜索によって、事故原因の徹底的な究明をして頂きたい。