スマートフォンの普及で、画像などのリッチな情報を送る為に、

高速なデーて~サービスが出来るLTE(Long Term Evolution:長期に渡る進化)技術が、

書く通信事業者で精力的に導入されています。

 

そこで気になるのが、LTEでどんなサービスが受けられるかですね。

LTEのサービスは無線を使っているために、色々な条件で実際のサービスが違ってしまいます。

LTEの最高速度として、各社でいろいろな数字が出ていますが、

これはあくまでも理想的な状態での話で、実際にお客様が使う時とは異なっています。

以下に、LTEのサービスに影響する項目を上げてみます。

 

1.基地局と端末の距離:携帯電波のサービスは基地局に近い方が良いサービスを受けられます。

基地局から遠くなればその分電波が弱くなり、また他の基地局からの影響をうけるので、

サービスの品質は悪くなります。

 

2.屋外で使うか、屋内で使うか:屋外の方が屋内よりも基地局からの電波が直受けられるので、

サービスには有利です。

しかし実際のお客様は90%以上が屋内で使われるので、

屋内での無線の品質を良くする工夫が必要です。

これについては後でご説明します。

 

3.同時に使うお客様がどれだけいるか:LTEに限らず、携帯電話のサービスは、

同じ電波を複数のお客様が共同で使います。

そのため同時に使うお客様が多いほど、電波の質が悪くなります。

LTEの場合はお客様ごとのデーター速度に影響します。

少ないお客様が使えばデーター速度は早くなり、

多くのお客様が同時に使えば一人当たりのデーター速度は遅くなります。

 

4.LTEにどれだけの電波を割り当てられるか:各携帯事業者とも、

LTE以前の第3世代(3G)のお客様にサービスをしています。

LTEのサービスが単独で提供できれば話は簡単ですが、

実際は3Gのお客様にサービスをしながらLTEのサービスをすることになります。

この為3Gのお客様が多い事業者はLTEには少ない電波しか割り当てができません。

LTEは割り当てられる電波(帯域幅といいますが)多いほど高速のデーターサービスが出来ます。

電波の帯域は、3Gの方式が違うKDDI以外は、5メガヘルツの単位で帯域を管理します。

理論的には、最低の5メガヘルツの帯域で、

理論的には37メガビット/秒程度のデーター速度が出ることになっていますが、

実際の速度は、これまでに述べた色々な条件でかわってしまいます。

LTEのサービスはこの様なものだということを理解して使われて下さい。

 

5.屋内への特別な対策:基地局からの電波で屋内で十分なLTEサービスが受けられえばハッピーですが、

場所によっては屋内の電波が弱い場合があります。

この時は特別に屋内の電波を強くする装置を入れます。

これはレピーター(中継器)と呼ばれる様な装置です。

 

以上ご説明しました様に、携帯の高速データサービスのLTEも、

本当に高速のサービスを受けるのには色々な条件が有る事をご認識下さい。