2012年9月の日本の携帯電話事業者のユーザーの純増数(新規獲得数から解約数を引いたもの)、
が以下のとおりに発表された。
NTTドコモ 158,600 KDDI 224,900 ソフトバンク 320,200
数字の上ではソフトバンクが9ヶ月連続の首位だった。
また、事業者間でユーザーが同じ番号で移動する、番号移行制度(MNP)では、KDDIがダントツだった。
他事業者KDDIへ流入超過したユーザーは95,300に対して、ソフトバンクへの流入超過は1,200。
NTTドコモからは95,200が他社に流出超過した。NTTの流出超過は2009年2月から連続している。
携帯事業者の純増や、事業者間の流入・流出数には、通常の携帯端末の他に、
自動販売機などについているデータ端末や、
携帯事業者の電波をWiFiの電波に中継するルーターなどを含んでいる。
この為、これらの数字が単純に携帯電話端末の比較では無くなっている。
この状況でも、9月のKDDIのMNPの流入数がダントツだったのは注目に値する。
これは、9月21日からKDDIとソフトバンクが発売した、iPhone5の売れ行きが貢献していると思われる。
言い換えれば、iPhone5発売直後の商戦では、KDDIが有利だったという事だ。
これには以下の理由が考えられる。
KDDIのiPhone5のみがテザリング機能を持っている。
KDDIのネットワークが、LTEを含めソフトバンクより優れている。
KDDIとiPhone5のデータサービスの月額料金が同じになり、販売上のソフトバンクの有利さが無くなった。
iPhoe5は9月は10日余り販売されただけなので、
11月初めに発表される10月の携帯事業者の販売結果でその差がより鮮明になると思われる。
一ヶ月後に注目したい。