フジテレビの伝説の番組『料理の鉄人』を13年ぶりに復活させた
『アイアンシェフ』が3月で打ち切られることが決定しました。
昨年10月に放送されてからわずか半年での打ち切り・・・。
あっけないですね・・・。
『料理の鉄人』は昔、放送されたときは大変人気があり、
高い視聴率を誇っていました。
海外でもパクリ番組ができたくらいです。
料理の鉄人たちもそれぞれ有名になりましたしね。
フジテレビはその番組を復活させるにあたって、
収録セットも数千万円かけた豪華なものを作り、
MCに玉木宏を起用するなど、話題性を高めていました。
ところが、いざ『アイアンシェフ』が始まってみると、金曜日のゴールデン枠にもかかわらず
視聴率は低迷続き・・・。
一体どうしたというのでしょう。
理由はいくつかあります。
①放送時間
『料理の鉄人』:金曜の23時から45分間の放送で、必要な部分だけを放送。スピーディーな展開が視聴者を飽きさせなかった。
『アイアンシェフ』:金曜夜8時~1時間の放送。会社員の人などは家にいなかったりする事が多い時間帯。
ゆえに視聴率も低くなる。それに挑戦者の紹介場面が長すぎた。
②主宰
鹿賀丈史:演技力が上手く、主宰としてふさわしい迫力があった。
玉木 宏:セリフを読んでいるだけで、演技感丸だしだった。
③審査員・ゲスト
『料理の鉄人』:魯山人の愛弟子・平野雅章、料理記者歴40年・岸朝子といった大物がいて、料理に対しての評価も良い面・悪い面を正直に述べていた。視聴者もそういった評価に信頼が持てた。
『アイアンシェフ』:審査員・ゲストが「美味しい。」「素晴らしい」と良い事しか言わないことが多く、試食タイムに面白みが欠けた。
④鉄人・アイアンシェフのキャラ
『アイアンシェフ』;アイアンシェフは黒木さんと須賀さんが若いからか、いまいちインパクトに欠けた。
『料理の鉄人』:鉄人は、口髭のソースの神様・石鍋裕、四川の神様・陳建民の息子・陳健一、素材を成仏させる・命の出汁が代名詞の道場六三郎、料理界のドラクロワ・坂井宏之など、料理人たちにインパクトがあった。
昔の鉄人は実績も含めて、トップの料理人だったからテーマ食材をどういう技法で変身させるかの調理過程が面白かった。
などなど・・・です。
それにしても、フジテレビの今回の見切り決定は早かったですね。
せっかく大金はたいて豪華セット作ったのだから、「放送時間をかえてみようかな」とか
「企画・編集を変えてみようかな」とか、
「話題性のあるシェフを呼んでみようかな?」などといった、工夫はしたくなかったのでしょうか?
今のご時世のテレビ局は、番組内容の企画を変えて、
様子を見ているといった長期スパンで視聴率を高める余裕もないのでしょうか?
低視聴率なら番組を打ち切って、新しい番組にした方が冒険やリスクが少なくて済むのかな?って思いました。
4月からは、バラエティー『人生の正解TV~これがテッパン!~』という番組が始まるそうです。
この番組では、【さまざまな“選択”をテーマに、生死を分ける危機的状況や
日常生活で身に降りかかるリアルな問題について、“正解”を求めて検証していく。】ものだとか。
この番組が吉と出るか凶と出るか、いざふたをあけてみないとわからないですけどね。
個人的には『アイアンシェフ』は、個人的には中華の脇屋シェフが存在感もあるし、
実力もあるから面白いと思って観ていたので
打ち切りは残念です。