イー・アクセスの株価が3日連続でストップ高になってくる。
10月1日にソフトバンクがイー・アクセスの買収を発表した翌日の、
10月2日から4日まで、イー・アクセスの株に買いが集中し株価は3日連続でストップ高になっている。
10月1日の同社の株価は15,000円位だったが、10月4日には2.2倍の33,000円になり、
実質的に株価がつかない状況が続いている。5日も同様なストップ高になると予想される。
この結果、イー・アクセスの時価総額は、10月1日に約520億円だったものが4日には1140億円になった。
このイー・アクセスの株価急騰には幾つかの要因が有るとおもわれる。
まず、ソフトバンクが発表した買収価格、一株52,000円が心理的な目標になり、
そこまでは株価が上がるだろうということで思惑での買いが入っていることがある。
それ以外の要因として、同社株の空売りの影響が有るとおもわれる。
株の空売りは、株価が下がるのを見越して、実際に株を持っていない個人または法人が、
他人から一時的に株を借りてそれを株式市場で売るもの。
株を空売りした後、株価が下がればその価格で買い戻し、
最初に売った時との差額を利益として得ることが出来る。
仮に株価が上がってしまった場合は、カラ売りいた価格との差額で買い戻すことになるので、
今度は空売りの損失になってしまう。
イー・アクセスは個人の空売りは出来ず法人のみが空売りを出来る銘柄になってる。
以前から、同社の株は外資系法人の空売りの対象になっているとの噂があった。
実際の株価の動きも、2010年末には60,000円前後だったものが徐々に下がり始め、
2012年初めから2万円前後で推移し、株価が上がるとすぐ下がるという動きを繰り返していた。
10月1日のソフトバンクの買収価格の発表で、株価の上昇が予想されたので、
安値で空売りをしたいた外資系法人が、損失を避けるため買い戻そうとし、
その買いが株価を釣り上げている要因になっている。
今後イー・アクセスの株価がどこまで上がるかが注目される。