名脇役として多くの映画やドラマに出演し、名脇役として活躍した

俳優・夏八木勲(なつやぎ・いさお)さんが

11日午後、神奈川県内の自宅で亡くなりました。

享年73歳。

死因は膵臓(すい臓)がんだったそうです。

昨年の2012年、膵臓(すいぞう)がんが判明したしたそうですが、

夏八木さんは闘病を公表せず、仕事を続け、

最期まで役者・現役にこだわり続け亡くなりました。

 

夏八木さんは2012年の映画「希望の国」に出演。

「希望の国」は東日本大震災から数年後を舞台にして、

再び起こった大地震が誘発した原発事故を題材に、

園監督が放射線という“見えない恐怖”におびえ、

絶望的な日々を余儀なくされた人々の心に焦点を当てた作品です。

夏八木さんが演じたのは認知症の妻、息子夫婦と

つつましくも平和に送っていた日々を国の避難指示によって暗転させられる酪農家です。

 

この作品で2013年1月に夏八木さんは

「2012年毎日映画コンクール 男優主演賞」を受賞しました。

この頃には、夏八木さんは、すっかり激やせしてしまっておられました。

また、今年の5月2日には、

都内で行われた日本映画批評家大賞の授賞式は「ゴールデン・グローリー賞」

受賞してました。(本人は風邪を理由に授賞式を欠席)

 

まさに最期の最期まで俳優・現役を貫き通されたんですね。

【夏八木勲さんプロフィール・経歴】

◆夏八木勲(なつやぎ・いさお)本名同じ。

1939年(昭14)12月25日、東京都生まれ。慶大文学部仏文科在学中の60年に文学座付属演劇研究所に入所。その後、慶大中退し63年に俳優座養成所入所。66年卒業後、東映と契約して「骨までしゃぶる」で映画デビュー。同年「牙狼之介」で主演。68年東映を退社後、三島由紀夫主宰の劇団浪蔓劇場に参加。NHK大河ドラマにも出演。

 

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。