KDDIとソフトバンクが9月21日にiPhone5を発売しますが、
これに合わせて、新しい通信サービスLTE(Long Term Evolutionの略)を始めます。
このLTEは3Gというサービスでデータ速度が20~30メガビット/秒くらいだったものを、
75メガビット、更には100メガビット以上の速度を実現するという画期的なサービスです。
LTEサービスは、2010年にNTTドコモが始めていますが、
これまではサービスエリアがそんあに広くなく、対応する端末も限られていたため、
本格的なサービスはこれからといったところでした。
これに対して後発の2社は、iPhone5がLTE機能を持っているため、
この端末の魅力を発揮させる為に、LTEサービスを同時に開始し、
今後の販売を有利に展開しようという作戦でしょう。
特に、KDDIの場合、これまで3GサービスでCDMA2000という北米を中心とした無線方式を使っていたため、
ソフトバンクが20メガビット以上のデーターサービスだったのに対して、
KDDIは9メガビットと低いデーター速度でした。
この為、昨年KDDIがソフトバンクに次いでiPhone4Sを発売した時には、
同じiPhoneでもKDDIのはデーター速度が遅いというネガティブな宣伝をされ、
悔しい思いをしたと思います。
この苦い経験から、新しいiPhone5では、端末とともにネットワークもLTEを導入し、
インパクトがある営業展開をすることでしょう。
特にKDDIの場合は、サービスを始める当初からNTTドコモより広いエリアでLTEのサービスをするそうです。
これによって、一挙にシェアの拡大を目指そうとしています。
それに加え、KDDIの場合は、iPhone5にテザリング機能があります。
テザリングは、LTEの電波を受信してこれをWiFiの電波に変換して、
パソコンなどが通信できるようにできる大変便利な機能です。
これも売り物になるでしょう。
因みに、ソフトバンクはこのテザリング機能をiPhone5に付けない予定でした。
ところが孫社長が記者に聞かれて、自分のところもつけるような発言をしたそうです。
ソフトバンクからもテザリング付きがでるかもですね。
何れにしても、9月21日は、通信業界にとって大きな節目になりそうです。
これからも注目していきます。