NTTドコモの岩崎副社長は、iPhoneを持たない事による影響はあるがスマートフォンの販売では売り負けていないとしています。
現実にはMNP(携帯事業社の間のユーザーの同じ番号の移行)では多量の流出が続いています。
この流出へのiPhoneの影響は20%程度で他社の端末の価格が安い事が、
ユーザーの流出の原因とのことです。
いかし、一般的に見るとやはりiPhoneを持たないNTTドコモが、
KDDIとソフトバンクに対して不利な営業になっているように見えます。
更に、11月30日にKDDIとソフトバンクが発売したアップルの7インチタブレットが、
今後の各社の販売にどう影響するか注目しましょう。
いずれにしても、iPad miniが7インチタブレットに参入して、
競争が激しくなるとともに、7インチタブレットも使い勝手の良さが認識され、
これまでスマートフォン、タブレットはおろか、
パソコンにも不慣れだった、シルバー層の方が、
新しいユーザーとして市場を開拓する予感があります。
当然アプリもこの新しいターゲット向けに、
7インチ端末独自のものが提供さえるでしょう。
このアプリ市場の変化にも注意が必要です。
このような状況で、NTTドコモが取る戦略は、
2010年末に他社に先駆けて立ち上げたLTEを強化するものです。
下りのデーター速度を最大毎秒100メガビットに強化するとともに、
LTE(NTTドコモの名称はXi:クロッシー)対応の端末も増やし、
本格的なLTE時代を築こうというものです。
何故もっと早くNTTドコモが本格的なLTEの展開をしなかったのか、
不思議な感じもしますが、
LTEという新しい技術を実用化するための、
一種の慣らし運転の期間が必要だったと思われます。
2年間の慣らし運転を終わったNTTドコモは、
これから自信を持ってLTEサービスの展開をすることでしょう。
後を追うKDDI、ソフトバンクも必死でLTEネットワークの改善をするので、
7インチタブレットの新たな市場が形成されるのとあいまって、
本格的なッモバイルの高速データサービスが始まりますね。
お隣の韓国では一足早くLTEサービス展開をし、
ユーザーが高速データサービスを楽しんでします。
日本は韓国に少し遅れましたがこれからLTEの時代ですね。